リセット

ゴールデンウィークを過ぎ、早くも6日になってしまった。
時の過ぎるのは実に早い。
大型連休時は渋滞や人混みを避けるため、基本的に遠地には動かないことにしている。
しかし、今年はそのルールをあえて破って移動した。
世間的には、高速道路料金の値下げによる利用者が増えたようだ。
我が家はそれとは少々違うが、この時期に移動する理由は何であれ、道路も観光地もイベント会場も、車と人の渋滞は避けられない・・・と覚悟して出かけた。
ところが、高速道路は往復とも時間帯がよかったのか、渋滞にはまることなく順調に走ることができた。
今回の行き先は飯綱オアシス。
オアシスは、ヒーリングミュージックの宮下さんのゲストハウスだ。
2003年にご縁ができて以来、ほぼ毎年お邪魔している。
こちらでは新緑が気持ちよい時期だが、飯綱高原は桜や水仙など春を告げる花が真っ盛り。
約1ヶ月ほど、季節が遅れているようだ。
夕方からは結構気温が下がり、暖房がほしいほどだった。
オアシスに入ってしまうと、携帯はほとんどつながらない。
テレビも見ることはない。
日常の雑踏や煩雑さからは遮断された、まさにオアシス状態だ。
当初、ここでのんびりしようという予定だったが、同行した子どもたちと相談の結果、せっかくだから出かけようということになった。
オアシスを拠点に、到着翌日は戸隠神社奧社・鏡池・森林植物園の散策、その次の日は善光寺のご開帳、小布施と足を伸ばす。
戸隠神社奥社への杉並木戸隠神社は毎年行っているところなので何の情報も得ずに出かけたところ、式年大祭ということで御輿が出たり、いつもより遙かに人手が多かったり、交通規制が行われたりしていた。
奧社に続く参道杉林のキリッとした佇まいは、いつ来てもよいものだ。
奧社の前や横には残雪もあり、雪を喜ぶ子どもの姿も見られた。
奧社から下りてくると、森林植物園へ。
ここには初めて足を踏み入れた。
参道杉林のキリリとした雰囲気とは異なり、ほんわか温かい空気に包まれる感じ。
水芭蕉が至る所に咲き、歩を進める人々に安らぎを与えてくれる。
ちなみに、このページ背景の水芭蕉の写真は、そこで撮ってきたもの。
木々の芽吹きはまだだったが、新緑の季節には違った雰囲気に包まれることだろう。
森林公園を抜けると鏡池に辿り着く。
天気がよいと戸隠連峰が池に映るのだが、この日は生憎見ることができなかった。
残雪の戸隠連峰をカメラに納める。
と、ここでハプニング。
シャッターを押した後、カメラに目を残したまま足元を見ずに移動しようとしたところ、地面にわずかな起伏があり、そこで足を捻ってしまった。
「大丈夫よ」と家族には言いながらも歩き始めると、かなり痛みがある。
場所を少し移動して、しばらく手を当てながら休む。
どのくらい時間が経っただろうか、歩いてみると、ほとんど痛みがなくなっていた。
善光寺は、ただただ驚くばかりの人・ひと・ヒトの波だった。長野 善光寺
参道の幅いっぱいに溢れ、仲見世を覗くのも至難の業。店主は「商売にならない」と、ぼやきの言葉しか出てこないようだった。
考えてみると、前回のご開帳にも行っているのだが、平日だったためか、このような人混みではなかった。
ここでは、他の人とは違った楽しみ方をしてきた。
やはり、平日に行くのがよい。
小布施は栗の産地。
何年ぶりに訪れたのかな?その当時とは、すっかり変わっているので驚いた。
このように連休を過ごしたが、今日は大量の洗濯物と留守の間にたまった大量のメール処理や雑務で1日が終わる。
出かけている間は楽しく、何もしなくてよいが、これが現実なのだ!
しかし、こうして自然の中を歩いたり、日常から離れて非日常に身を置いたり、どこかで何らかの形で息抜きをすることで自分をリセットできる。
この“リセット”が、とても大切な、必要なことなのだ。

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