記念日

誰にでも、何らかの記念日がある。
楽しい記念日、悲しい記念日、何となく心に残る記念日などなど。
いずれにしても、忘れられない日である。
今日、天皇皇后両陛下が金婚式を迎えられた。
50年と一口で言ってしまえばそれまでだが、単に人生50年というのではなく、結婚50年という歳月は並大抵の歳月ではないと思う。
(自分では未経験なので、と思うという表現しかできないのだが)
今日の読売新聞編集手帳には、両陛下の結婚50年に関して書かれていた。
歌謡曲などには“二人”を主題にした歌があるが、人の世は嵐の海、人はそれぞれに「小さな幸せ」を載せた船を漕いでいる。
お二人(両陛下)の姿にその詩が重なる・・・と。
船は転覆することもある。
座礁することもある。
一人だけ下船してしまうこともある。
まさに嵐の海に漕ぎだしたようなものだ。
その嵐の海を、2人揃って50年という歳月を乗り越えられる人たちは、全人口から考えると、そう多くはないのかも知れない。
私にとっての4月10日は、「大きな石を抱えて土手から落ちた」という忘れられない日である。

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