6月から変わるもの

6月1日は、昔から「衣替え」としてのイメージが強く残っている。
冬の制服、あるいは合服から夏服に衣替えすると、決まって寒くなる。
梅雨寒の季節に、なぜ衣替えなんてするのだろう?と子供心に思ったものだ。
3日間続いた雨も、今日は一休み。強い陽射しではないが、太陽が顔を出した。
今は昔と違い、衣替えなどという季節感には囚われない服装になっているが、それでも夏服に衣替えした人は、少しはホッとしたことだろう。
今日1日からは、改正道路交通法で、車の後部座席に乗る人もシートベルトの装着が義務づけられる。
助手席に乗りたいがシートベルトをするのが嫌だから、と言って後部座席に座っていた人も、今日からは逃れることができない。
車を運転する人にとってもっと切実なのは、ガソリンの値上げだろう。
ここ数年、私は車の運転をしていない。
現在の住まいが駅から3分ほどで、日常生活には車が必要なくなったためだ。
したがって、ガソリン価格の動向にも意識が向いていなかった。
だが、さすがに今は違う。嫌でも耳に入ってくる。
おそらく、このガソリンの高騰を契機に、自転車利用者が増加するのではないだろうか。
その自転車も、今日から運転ルールが改正となる。
30年ぶりの改正とか。
交通事情も街並みも大きく変化している時代に、よくぞ30年もの長きに渡り改正されなかったものと感心さえする。
改正された主な内容は、飲酒運転、二人乗り、並進の禁止、夜間のライト点灯、信号を守るなど当たり前のルールだが、これらが守られない場合は罰則の対象となる。
また、傘さし運転、運転中の携帯電話使用、ヘッドホンステレオをつけての運転は、危険なのでやめましょう(危険運転)と呼びかけている。
案外、見過ごされそうなのが、13歳未満の子供が自転車に乗る時のヘルメット着用だ。
交通事故の2割程が自転車事故であり、10年前に比べ4割の増加という。
自転車と歩行者が衝突しての死亡事故まで起きている。
今回の改正点をみると、他人事、当たり前のことのように思われるが、自分が巻き込まれるのではないかとハラハラしながら自転車を避けて歩くという現実が多々ある。
これらは、道徳・モラルの低下によるものと思う。
時代と共に失われつつある道徳心・モラル、あるいは社会性・人間性の欠如。
このことが、今、社会的な大きな問題となっている。

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