部分だけでなく全体を見る

今日は所用のついでに、水彩画展に足を向けてみました。
チェコ共和国の首都プラハなどの世界遺産となっている建物やその周辺などが描かれており、絵に関しては全く無知な私ですが、彩色を見て気づいたことがありました。
どの画を見ても、彩色していない部分があるにもかかわらず、画によっては他の色を引き立て、また調和し、まるで全体を彩色してあるかのように見えました。
これらの画を見ながら、月初に書いた「一つの作品を作るには、1本の枝だけを見ないでその奥行も考えながら自然に活ける」ということばを思い出しました。
花を活ける時は手にしたその枝だけに、絵を描く時はその部分だけに意識が向かいがちですが、全体に調和が取れた状態ということでは「心と体と魂」というひとりの人間を見る場合と同じであるなと思いました。

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