2006/10月のメッセージ

あなたは
今日一日をどのように過ごしましたか。
過ぎ去ったことを考えてくよくよしたり、
まだ起きてもいないことを心配したり、
何となく惰性で過ごしてはいませんでしたか。
今日という日も 明日になれば過去となり、
今日という日の積み重ねが未来にも繋がります。
過去にしがみついたり
未来に不安を抱いたりするのではなく、
今日という日を、
今、この一瞬を大切に過ごしましょう。
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「過去に縛られずに、今日という日を大切に生きよう」と頭では理解していても、どうしても過去のことに捉われて、前向きに生きていくことができない人がいます。
そうかと思うと、これから先のことが心配で、不安で、どうにも落ち着かないという人もいます。
どちらも、過去にしがみついたり未来に対する不安で、今現在が見えなくなってしまっています。
こんなことがありました。
父親を亡くした10歳の少年が、「お父さんは、僕たちが明るく元気に過ごすことを一番喜んでくれるよね」と、悲しみに捉われるのではなく、前向きに生きていくことが父親の供養にもなり、自分たちにとっても大切なことであると気がついて母親に告げました。
その言葉を聞いた母親は、一瞬忘れそうになっていた大切なことを、子どもから教えられたような気がしました。
人それぞれに形は違いますが、誰にでも辛い過去はあります。
その過去にしがみついて、誰かが自分のことをわかってくれないからと恨んでみたり、人に頼ってみたりしても、何の解決にもなりません。
今日一日を、今という瞬間を、楽しく大切に生きていくことこそが、明るい未来へと繋がっていきます。

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