「心をみつめる」ことの意味

お盆を過ぎると、なぜか夏が終わってしまったような気分になります。
長岡で生活していた時、8月の末ともなると、夕闇の中で稲刈り後の田んぼを焼くチョロチョロとした火が、とてつもなく物悲しく見え、秋を通り越して冬が目の前まで来ているように思えたものですが、未だにその光景を思い出します。
人には、どうしても忘れられない過去の出来事、思い出があります。
その過去は、10年前のことかも知れません。
2日前、3日前のことかも知れません。
いずれにしても、過ぎ行きし過去を思い出したら、その時の自分の心の中を見つめてみる。
「過去にとらわれる」のではなく、気になる事柄をじっくりとみつめてみる。
すると、その当時は気づかなかったいろいろな思いが浮かび上がってきます。
同時に、驚くほどさまざまな発見があります。
この発見(気づき)こそが、自分自身を変革させ、成長させる礎となります。
「心を見つめる」あるいは「心の目で見る」というと、なにか特別のこと、特別の能力と誤解する人もいますが、決して特別なことではありません。
ただただ、自分の心の中をのぞいてみる、見ようとしなかったものを見てみるだけのことです。
過去の捉われを手放し、明るい未来の創造のために、恐れずに思い切って自分の心と向き合ってみましょう。

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