道徳教育はどこで?

昨日、所用で出かけた時のことです。
友人と話をしながら歩いていましたが、とてもタバコの匂いが気になりました。
家族にタバコを吸う人がいないと、歩いていても、家の中にいても外から入ってくるタバコの匂いに敏感になっています。
前を歩いている女子高生らしき2人の手もとを見ると、2人とも指にタバコを挟んでいました。
吸っては煙を吐き出し、吸っては煙を吐き出し、吸っていない時はタバコの火を外側に向けて歩いていました。
<危ないな~。小さい子供にでも触れたら、火傷をしてしまう>
と思っていると、友人もやはり気になったらしく「歩きタバコはやめてほしいわ。それに、まだタバコをすってよい歳ではないでしょうに」と。
前からお孫さん?を連れた年配の女性が歩いてきました。
すれ違いざまに「危ないわね~」という言葉が聞こえました。
すると、女子高生は「うっせえな、ばばあ。だからばばあはいやなんだよ」と捨て台詞をするなりタバコを路上に放り投げ、コンビニに入っていきました。
友人と私は、言葉もなく顔を見合わせました。
最近、いろいろな事件が起きるたびに道徳心の欠如と学校現場での道徳教育について論議されます。
道徳教育というのは、学校でのみ行われるものでしょうか。
就学以前には家庭で、幼稚園・保育園で、そして学校で、さらには地域社会で、全体が一つとなって日々の生活の中で行うものではないでしょうか。
以前ならちょっと声をかけて注意できたことも、今は見てみぬふりをすることが多くなってしまいました。
事の善悪をはっきり言える社会に戻ってほしいと思うのは私だけでしょうか。

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