寒波と冬至

12月に入ってから寒い日が続いていますが、冬至の今日、日本列島は強い冬型の気圧配置のため西日本から東日本にかけて広範囲で大雪となりました。
この辺はいくらか風があり、時々黒い雲に太陽が隠れると寒かったのですが、室内にいると寒波という言葉もピンときませんでした。
しかし、鹿児島では88年ぶりの積雪ということで、年配の方でも生まれて初めて雪を見た人もあるようです。
新潟県では風雪のため一時65万戸が停電となり、新幹線や在来線は止まり、病院や信号機、銀行のATMなど市民生活にも大きな影響が出て、昨年の中越地震の時を上回る停電だったとのことです。
今冬も暖冬予報だったため安心していた人も多いのではないかと思いますが、実は「20年ぶりに寒い冬となり、雪の多さも20年ぶりになる恐れもある」とのこと。
<20年ぶり? ああ、あの年以来か・・・>と、自分だけがわかる変な納得をしています。
雪国の大雪というのは、10cmや20cmの積雪で大騒ぎをしている都会人には、おそらく想像もつかないであろう苦労が伴います。
などと言えるのも、私自身一時期新潟で、かなりの大雪の経験をしているからです。
新潟を離れた当初は雪が懐かしかったのですが、年齢を増すとともに<もうあの思いを繰り返したくない>という気持ちのほうが強くなっています。
ところで、今日は冬至。
一年中で昼が一番短く、夜が一番長い日です。
冬至には、「ゆず湯」に入り、「冬至かぼちゃ」を食べる風習があります。
「ゆず湯」は、厳しい寒さの中でも健康に暮らせるようにと、柚子を入れたお風呂に入ります。
ゆず湯は、風邪を防ぎ、皮膚を強くするという効果もあります。
冬至は湯につかって病を治す「湯治(とうじ)」にかけているそうです。
また、柚子は融通が利くようにという願いが込められ、江戸庶民から生まれたとのことです。
「かぼちゃ」は、厄除けになる、病気にならないと言われています。
実際に、かぼちゃにはカロチンやビタミンが多く含まれています。
冬にビタミンなどの供給源が不足した時代はかぼちゃは貴重なものだったといえます。
我が家では、例年通り柚子とかぼちゃをしっかりと食しました。
今年は柚子が不作だったそうですが、姉から例年通りたくさん届きましたので、贅沢にもこれまたいつも通りたっぷりと味わうことができました。

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