意識の先には

毎日の生活の中で、私たちは、自分の意識が何に向かっているのかを、必ずしもはっきりと自覚しているわけではありません。
が、いつも何かを意識していることは確かです。
ということは、私たちの意識は常に何らかの対象に向けられ、さらには、その対象に対して、プラスとかマイナスといった評価をしています。
こうした評価を伴った意識には、好きとか嫌い、あるいはよい感じとか嫌な感じとといったような感情が含まれています。
ある感情が高まると、その感情はあらゆる面に広がり、例えば、ある人に対して、“嫌だな”と思う面があると、そのことだけでなく、すべての面が嫌になってしまうということがあります。
感情は、いくら抑えてもなかなか消えません。
嫌な感情がわきおこった場合など、無理矢理抑えようとすればするほど強くなり、自分の心を見失ったり、身体に変調が現れたりすることにもなります。
「今日だけは怒るな」ということばがあるので怒ってはいけない、と感情を押し殺してしまう人もいますが、常に怒りの感情にとらわれないように、適当に発散させていくことも必要です。

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