読み解く力

このところ、教育現場における文章の読解力の乏しさが問題になっています。
しかし、このことは教育現場だけでなく、大人社会でも同様に言えることです。
私自身が、時々<このことは、どのように表現したら相手に理解してもらえるだろうか?>と考え、悩みながら手紙やメールを書くことがあります。
そのメールや手紙を送ってしまえば、受け取った相手がどのように受け止めるかは、その人の判断に任せるしかありませんが、それでも、自分の真意がきちんと理解してもらえたかどうかが気になることもあります。
それとは反対に、誰れかから届いた手紙やメールを呼んだ時、どうしても理解しきれないものがあります。
極力素直に理解しようとすればするほど、相手の真意が掴めなくなってしまうこともあります。
素直に理解し、その返事を出すと、「誤解された」と誤解されてしまうことさえあります。
どうやら、受け取った文章をきちんと読んでいない気配が漂っています。
受け取った文章はきちんと読み取り、ことばは正しく聞き、相手が何を伝えたいのかを極力理解するよう心がけることがいかに大事であるか。
つくづく思うこのごろです。

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