過去派?前進派?

人には、善くも悪くも様々な過去の体験があります。
その過去の体験をどのように捉えていくか、人によっていろいろなタイプがあります。
過去の思い出に浸り、あるいはしがみついていて前に進めない人。
過去のことを生かしながら前に進む人。
過去のことはきっぱり切り離して前に進む人‥などなど。
ややもすると、過去にしがみつくあまりに周囲の人に迷惑をかけたり、きっぱり切り離して新しい道を歩もうとするために周囲の人に迷惑をかけてしまったり‥と、これもいろいろです。
どのタイプが善いか悪いかということはちょっと横において、自分がどのようなパターンに陥りやすいかは単に性格が云々というよりも、自分がどのような生き方をしたいか、どのような人生を送りたいかでも違ってくるのではないかと思います。
また、今月の「小さな幸せ、ほんとうの幸せ」あるいは「幸せは自分の心が決める」という言葉とも関連してくるのかも知れません。
さて、あなたはどのようなタイプでしょうか?
今月の「らくがき」を読んだ方から、皆さんに参考にしてほしいと次のようなメッセージをいただきました。
詳しい事情は省略して掲載させていただきました。
*** ○○さんからの手紙 ***
どうしても過去の出来事を忘れることができず、ある人にはメール、ある人には手紙、ある人には電話を‥とさまざまな手段で何度もアクセスしようとしました。
しかし、誰一人として反応がありませんでした。
なんてひどい人たち‥と思いながらメールや手紙を送り続けているうちに、自分がやっていることは“ストーカー行為そのものだ”ということに気づきました。
過去の出来事も、相手が反応を示してくれなかったことも、自分自身にそれなりの要因があったからなのです。
それなのに、ただただ過去の思いばかりに囚われ、しがみついていて、大事なことに気づきませんでした。
相手の人たちにも、きっとかなり不愉快な気分にさせたことでしょう。
本来は楽しい思い出として残るはずだったものが、自分の浅はかな行為から惨めな思い出にと変わってしまいました。
楽しい思い出は楽しい思い出として、どんなに小さくても幸せな気持ちはそのままに“自分の心のアルバム”にそっとしまって前を向いて歩くべきでした。
過去に囚われ、前を向こうとしなかった自分。
恥ずかしいです。
これからは過去の体験を生かして、前向きに小さな幸せを積み上げていきます。
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