大人が変わってゆくしかない

3日ほど前の夕方、近くの古本屋さんに何となくふらっと行ってみました。
特に当てもなくふらっと行った時には、思いがけない掘り出し物に当たることがあります。
その日は、五木寛之さんの「人生案内」に手が伸びました。
パッと広げたページには「大人が変わってゆくしかない」というタイトルでした。
一部分を要約すると、次のような文章が書かれていました。
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人間の命は大切である、人を傷つけてはいけない、殺すなんてとんでもない‥‥略‥‥人の命を奪うことがなんでもないということは、生命そのものに対する感覚が軽くなっているのだ。
‥‥略‥‥これは大人の生き方が問われているのであり、子供たちは、大人たちの生活、あるいは大人たちが作っている社会、そういうものを映し出している鏡なのだと考えるしかない。
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まさに、今の社会での出来事にぴったりの文章に出会いました。
今の世の中を見ていると、子どもをどのように育てていったらよいのか、どのように指導したらよいのかわからない大人が非常に多いようです。
特に、子供を叱れない親の何と多いことでしょう。
昔は、自分の子供も他人の子供も社会の責任として、悪いことは悪い、間違っていることは間違っていると注意したり叱ったりしたものです。
ところが、いつの間にかそれがなくなってしまいました。
伸び伸びと育てること、個性を伸ばすこととと甘やかすことの区別がつかなかったり、大切なしつけの為の注意や叱ることと虐待することとの区別がつかないなど、どこかが狂ってきてしまいました。
やはり、大人が変っていくしかないのでしょうね。
「やさしさの中の厳しさ」こんなことばが鮮明に浮かんできました。

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