八朔、盆参

『ここで言う「八朔」とは、柑橘系のはっさくではなく、陰暦の8月1日を言います。
農家でその年の新しい穀物を取り入れてお祝いをする日です。
また、お寺では、檀家の人たちが「盆参(ぼんさん)」と言ってお寺に行く日でもあり、新しい仏がある場合(新盆)には、特別にお経をあげていただいたりします。
前日に野菜などを寺に届け、8/1の早朝から寺参りをして、前日届けられた野菜で作った料理をいただいて帰ります。
寺では前日の準備はもちろん、8月1日は早朝3時頃から準備をして檀家の人々を待ちます。
この行事がくると「本当に夏だな~」と実感するのですが、今はその環境から離れてしまい、ただ暑さだけを感じる夏になってしまいました。
近年、時代と共にいろいろな行事、風習が廃れていく傾向にありますが、面倒でなくてよいと思う反面、少々寂しさと共に一抹の不安も感じます。
やはり大事に残したいものもありますね。